みますの柿渋染めの製品は、種を蒔くところからはじめます
自然のもの、地のものにこだわり抜いて60余年。
種蒔きから収穫、そして原料となる“柿渋”を生産し、染め・縫製・販売まで、一貫して作業をおこない、
安心、安全、健やかな柿渋製品をお客様にお届けしています。
大変に、手間暇かかる生産をいたしますのは、「自然に寄り添う豊かな暮らし」を未来へ繋いでいきたいから。
このようなところは世界中どこを探しても、ここ“みます”しかない、という事もまた、私達の誇りです。
三代目 三桝 武男
渋柿の種から実へ
春の訪れとともに、種を蒔き、苗を育てます。
柿畑へ移したら、雨の日も晴れの日も柿の世話をして8年~10年、ようやく実がなり収穫を迎えます。
-
苗札と道具
他にはない渋柿づくりは、種を蒔くところからはじめます -
苗木
他の渋柿とは比べ物にならないほど、葉が上に向かってピンとしているのも特徴です -
苗木畑
仮の植床で育てます -
接ぎ木作業
台木を準備し、接ぎ穂を丁寧に乾燥防止テープでつないでいきます -
接ぎ木
接ぎ木をして順調に生育してます -
柿畑
収穫時の負担が軽減されるように木の高さを人の手の届く高さに育成しています -
天王柿
天王柿は普通の柿と比べてかなり小粒で肉質が固く、発色に関係する成分であるタンニンを多く含んでいるのが特徴です -
収穫
7月から9月青い実のまま収穫し加工します、いよいよここから柿渋づくりが始まります
天王柿のこと
私の作る”柿渋”は、高タンニンの含有する「天王柿」や、「鶴の子柿」などを原料に使用しています。
とくに天王柿は、ゴルフボール大の小粒の渋柿で、タンニン含有量が最も高く(渋味が最も強く)、
柿渋の原料としては最高のものとなっています。
地域の先人達の熱心な努力により、他にはない”天王柿”が生まれ、それを大切に今に繋いでいるのです。
産地について
京都府南部、奈良県境の一帯を古くは山城国と呼び、
東西に木津川が流れる自然豊かな地域で、特産品にはお茶や、たけのこがあります。
またこの地は、”柿渋”の最高原料となる天王柿(てんのうがき)の産地でもあります、
京都山城地方では、江戸時代から明治時代初期にかけて、地域の先人がお茶と共に渋柿を増殖し、
品種改良を重ねた歴史があり、今では柿渋造りに最適な“天王柿”の産地となりました。
そしてこの地は、豊富で高品質な原料に恵まれたことで、日本を代表する”柿渋”の産地にもなったのです。
みます渋柿農園では、”1人でも多くこの素晴らしい柿渋の文化を知って、広く受け継いでもらいたい”
という思いから、その歴史を守り未来へ引継ぐため、種から栽培し地域に根ざして育てています。
みます渋柿農園map
みます渋柿農園
京都府木津川市木津石塚6
お問合せは柿渋ハウスみますまで